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たくさんの御来場ありがとうございました。 批評家の田中信壽さんが倚羅座の公演について以下のように書いて下さりました。遠方からの御来場とご執筆に感謝致します。 3月20日(土)今 貂子+倚羅座 舞踏公演「孔雀船」@五條楽園歌舞練場 孔雀というキーワードで時空を越えて進行される各景で、まばゆいほどに煌く女性達が乗り込んだ船は、春の京都に相応しくきらびやかに展開され、旅の疲れを吹き飛ばしてくれた。 そのきらびやかさとは真逆の踊りを見せてくれたのは南弓子と今貂子だった。この2人の景が無ければ、時空を超えた孔雀のコラージュ作品に陥っていたかもしれない。石川さゆりの唄を引き連れて不躾な程に迫ってくる南弓子の存在感は、剥き出しの身体に生が躍動しながらも深遠な闇が縁取っていて、一瞬にして舞台の空気を変える力がある。やや饒舌過ぎるきらいはあったものの、日本語の歌詞・旋律に負けることなく疾走する重量感は箱さえも凌駕していた。初見の今貂子がまた唸らせてくれた。赤褌一丁で踊りながらもエロティシズムとは無縁の身体で、まるでアスリートの裸体であった。動き自体は非常にシンプルで柔軟性に欠けていたが、柔軟さに欠ける身体だからこそ作れる背景があることを初めて見せて貰った気がした。それは外見上の筋肉の問題ではなく内面の柔軟さが無ければできないはずだ。今貂子は何年も掛けて無駄な動きを削ぎ落として来たに違いなく、それだけにシンプルな動きの説得力が内面の深層から湧き出る輝きを遮光することなく突き刺さって来る。できればこの箱ではなく別な空間で再度確認してみたいと思った。勝手な想像だが、もしかしたら今が一番脂 が乗っている気がするので、できれば近いうちに東京でソロをやって欲しい。 作品全体としては、エンターテイメント性に優れていて非常に楽しめる作品だった。日舞なのか都をどりなのか不案内で申し訳ないが、上述のようにきらびやかに展開される視覚的要素だけではなく、聴覚的にも3人の演奏者(これが良かった)長唄・三味線・和太鼓が作り出す懐古的な雰囲気に留まらずに現代音楽も取り入れて、作品構成の豪腕ぶりをさり気なく見せてくれた。そして、各々の景が終わる度に自然と拍手が起こるくらいに観客との関係も素晴らしく、これほど舞台と一体になった作品は、改めて芸能の2文字を考えさせられた。ただし、箱が箱なだけに合わせ過ぎた感は否めない。それは倚羅座のメンバーの力量を考慮したうえで上手く纏めていたのと同時に、メンバーを可愛がり過ぎているのではないかという考えも浮かび、作品自体はチラシに書かれてある『アバンギャルド』という印象は特別に受けなかった。確かに舞台空間が特別なものだけに、今日の構成・演出だけでは判断は難しいが、これもまた別空間での公演を観ない限り、今貂子の作品に対する渇望は判断しづらい。できれば倚羅座公演は年に2度、五條楽園歌舞練場と普通の劇場の両方で行なった方がいいので はないだろうか。
by pumikyo
| 2010-03-25 23:01
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